心臓病の3大危険因子の1つ

ある程度、年齢が行くと「血圧が高いですね」と言われても「まあ年だから」程度にしか考えないかも知れません。
しかし、高血圧のもう1つの名前はサイレント・キラー。静かに忍び寄り、時には一撃で命を奪う恐ろしい病気なのです。他の生活習慣病と同様、自覚症状がないため、かなり深刻な事態になるまで中々本人は気づかない場合が多いのです。

血圧とは、血液が流れる時、血管の壁にかかる圧力の事です。それがずっと高いまま続き、血管が常に強い力で押され続ければ、当然血管は弱ってしまいます。しなやかさが失われ硬くなったり(動脈硬化)、血管の内側が狭くなり中性脂肪やコレステロールがたまりやすくなる。すると更に血圧は上昇してしまう悪循環で、益々血管がボロボロになってしまうのが高血圧なのです。そして、一度ボロボロになってしまった血管は、そう簡単には治らりません。

平成10年の厚生省のデータによれば、年間の高血圧の患者数は770万人で、それによる死者は6700人にも及ぶとされています。
高血圧は動脈硬化になりやすく、心臓疾患(狭心症、心筋梗塞、心不全)や 脳卒中(脳出血、脳梗塞)、腎臓病などにかかりやすくなります。また、肥満、糖尿病、高脂血症を併発する事で、更に高血圧を悪化させるのです。

高血圧症は特に、心臓疾患(狭心症や心筋梗塞)を発症するケースが多く、心臓病の3大危険因子の1つとされています。高血圧の人は健康な人に比べて、心臓病を発症する確率が3倍も高くなります。
また、日本人の死因のうち、がんに次いで多いのが脳血管疾患と心臓病ですが、これらはいずれも高血圧によってもたらされたもの。2つを合わせると31%で、28.5%のがんよりも多くなります。そう考えると高血圧は非常に怖い病気と言えます。