積水ハウス55億円被害、男女10人を聴取へ

 住宅メーカー大手の積水ハウスが、東京都品川区の土地取引に関して約55億円を騙し取られた事件について、警視庁は偽造有印私文書行使等の疑いで男女約10人に対して事情聴取を行う方針だそうです。

 事件の舞台になったのは、東京都品川区西五反田にある約2000平方メートルの旅館跡地。この土地の所有者を装って、積水ハウスへ売却話を持ちかける「地面師」と呼ばれる古くからある詐欺の手口で、同社は犯行グループに合計63億円を支払ったと言う事です。

 しかし、法務局における手続の課程で印鑑証明などの書類が偽造されていたことが発覚、同社は当然土地の取得が出来ませんでした。

 この土地取引を巡っては、土地の所有者を名乗る人物から「契約はしていない」という内容の電話や内容証明郵便、更に本人が直接同社を訪れるなどしていましたが、取引の妨害が目的と判断。そのまま犯行グループとの取引を続け、代金を支払ってしまいました。

 この事件について、今年1月に社外取締役と社外監査役による報告書が提出されています。それによると、稟議書が提案されてから社長決裁までわずか6日。その間、本来なら行われるはずの取締役4人による確認が行われす、実際の所有者から内容証明郵便が届くと妨害目的の怪文書として処理。逆に妨害行為をやめさせるためとして、残金の支払い予定を2ヶ月も繰り上げていました。

 今都内で、しかも23区内でこれほどまとまった土地が出る事は滅多にありません。取得は完全に早い者勝ちで、積水ハウスは詐欺グループに足下を見られていたわけです。しかも、発覚後は責任の所在を巡って社長と会長が対立する御粗末さです。