必要以上に怖れないこと

 糖尿病患者にとって血糖値は欠かすことのできない指標です。そして、日々、その数値との格闘でもあるのが現実です。
 しかしそう書いてしまうと、その血糖値そのものがあたかも敵に見えてしまうかもしれません。現にそんな状態になっている人もいます。

 そもそも糖尿病は自覚症状が少ない病気なので、病気と言われてもあまりピンときません。病気だとわかるのは、あくまで数値的なものであることが多いのです。そうなるとどうしても数値というものに注意がいくため、それによって、感情が左右されがちです。
 例えば、悪い数値がでると多くの患者は気分が落ち込みブルーになります。時には涙が出る人もいるそうです。逆に数値が改善すれば、嬉しくてハイテンションになる人もいたりします。

 さて、糖尿病専門のある医師が次のように言ってました。「糖尿病は、自分の感情との闘いでもある…」これは納得できる発言ですね。
 そして、その医師が「一番大切なのは病気に関する知識、特にそのメカニズムをよく知ることだ」と言っていました。そうした知識があって初めて数値が意味を持ってきます。

 基礎的知識が無いのに数値だけが独り歩きするのはよくありません。それは数値そのものを敵とみなしてしまうことにつながります。数値は長い年月をかけて、糖尿病患者と医師が二人三脚で改善していくものです。
 だから、あまり過度に数値だけにこだわらずに、糖尿病の知識を身に付けた後、自分との闘いを始めるべきです。そうした中で自然と数値は改善していくものです。