梅田の暴走事故、運転男性が直前にの大動脈解離

 大阪府警の26日発表によると、梅田(大阪)の繁華街の交差点で25日昼に乗用車が多数の歩行者をはねた事故で、車を運転していた奈良市の大橋篤さん(51 死亡)の死因は急性の大動脈解離による心疾患だったそうです。

 大橋さんは事故直前に発症し、意識をなくしたまま事故を起こしたと見られ、速30~40キロ程度で交差点に侵入して通行人を次々にはねた、ということのようです。

 大動脈と言うのは3層構造になっていますが、そのうち真ん中の層の膜に何らかの理由で血液が入り込み大動脈の構造が剥がれてしまう疾患です。最悪の場合はそのまま大動脈が破裂したり、心筋梗塞を起こしたり、大動脈弁閉鎖不全症を起こすこともあります。いずれも死に至る危険な合併症です。しかも、発症した時には強烈な痛みが伴うため、心臓外科が「最も羅患したくない病気」に挙げるほど。

 大橋さんは心臓から腰付近で大動脈解離を発症したと推定され、外に漏れ出た血液により心臓が圧迫される「心タンポナーデ」で死亡したと見られます。